遠距離介護にはいくつかのメリットがあります。
まず一つ目のメリットは転居しなくて良いことが挙げられるでしょう。
同居して介護をする場合には、親か自分かのどちらかが転居する必要があります。
しかし、親が引っ越しを嫌がったり、自分や家族の仕事や学校の都合で親元に引っ越すことができないという場合もあるでしょう。
遠距離介護であればそれぞれの住まいを変える必要がありません。
遠距離介護の二つ目のメリットは介護保険サービスを使用しやすいという点があります。
遠距離介護ができなくなった場合、施設への入居をしますが、高齢者だけの世帯であれば同居家族がいるより介護施設へ入居できる優先順位が上がりやすくなります。
さらに、遠距離介護を成功させるためには親が暮らす地域で活用できるサービスを上手に使うことがポイントです。
どんなサービスであっても親が納得して利用してもらうことが必要でしょう。
そのためにも、親の生活習慣をしっかりと把握しておくことは大切です。
食事の内容や外出する場所やタイミングなどを把握しておき、その中でどのような助けが必要かを本人から聞いておくことがポイントになります。
親の人間関係についてもしっかりと把握しておくようにしましょう。
いざという時に連絡が取れる人、親の助けになってくれる人を知ることは重要です。
また、普段から一緒に楽しみごとを行う仲間、サークルなどについても情報を収集しておくようにしましょう。
必要に応じてサークル活動や趣味などをサポートすることは遠距離介護を成功させる上で大切なポイントです。