遠距離介護とは、長距離を移動して遠くで暮らす家族や親族を介護することです。
近年日本では、増加傾向にあり、メリットもありますが様々な問題点も挙がっています。
では、なぜ日本で遠距離介護が増加しているのでしょうか。
それは日本では、核家族化が進行していることも原因の一つでしょう。
核家族とは、夫婦や親子のみで構成され、祖父母や孫を含まない家族を指します。
現代では、高齢の親が田舎で暮らし、子どもは家族をもって都会で暮らすことが主流です。
また、一般的に親の介護が必要になる年齢は70〜80代で子どもは40〜50代であることが多いでしょう。
会社での責任のある立場に加え転職が難しい、また子どもの転校も容易ではないことから、遠距離介護を選ぶ人も多いと考えられます。
続いて、インターネットの普及や新型コロナウイルスの影響も大きいでしょう。
ZOOMやSkypeなどのビデオ通話アプリの利用機会が増え、抵抗なく使える人が増えたように思います。
IT機器は、高齢者にとって馴染みの薄いツールかもしれません。
しかし、一度家族が出向き、すぐに使える様にセッティングをすれば、日々使うことはそこまで難しくはないはずです。
高齢者にとっても、家にいるだけで孫の顔が見れたり、子どもと話ができるため楽で気軽に使えるでしょう。
さらに、見守りサービスの向上と普及も挙げられます。
現在では、担当者が定期的に自宅を訪れてくれる訪問タイプから、緊急事態があった場合に警備会社のスタッフが駆けつけてくれる緊急タイプなど、介護に合わせて使うことが可能です。
こういったサービスの向上も、遠距離介護の増加原因の一つかもしれません。