親の介護がだんだんと現実的になってくると、介護に関する様々な情報が気になるでしょう。
選択肢の一つとして、遠距離介護があります。
遠距離介護が気になりだしたら、まずどのようなことから始めれば良いのでしょうか。
まず、親の希望と子どもの現状のすり合わせをすることが大切です。
親のご近所付き合いはどうか、通っている習い事や集まりはあるか、また、一日の大体のスケジュールの確認をしましょう。
さらに、持病はあるか、通院はしているかといった体調面の把握もしておくと安心です。
そのなかで、子どもの仕事や生活の現状とすり合わせを行い、どの程度通えるかなど、大体で良いので決めておくと良いでしょう。
次に、親の貯金や月々の収支の把握もしておくと安心です。
遠距離介護は、自分がそばにいられない分、介護サービスに頼ることが増えるかもしれません。
もちろん、子どもがその費用を出す場合もありますが、親の年金や今までの貯金などでやりくりすることが理想的です。
なぜなら、子どもの家計や生活を圧迫する訳にはいかないからです。
親自身も、子どもに迷惑をかけまいと我慢をしてしまうことも考えられます。
また、子どもも「付き添ってあげられる時間が少ない分、お金の面だけは役に立ちたい」と無理をしてしまうこともあるでしょう。
お互いのメリットを優先して選んだ、遠距離介護のはずです。
親子の関係が悪くなってしまっては意味がないため、日ごろからコミュニケーションをたくさん取っておくことが大切なことです。